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2015/06/02モバイル

「ドット×鉄拳キャラ大集合」特別企画! “小野 Mr.Dotman 浩”インタビュー

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『Galaga:TEKKEN 20th Anniversary Edition』リリース記念!
「ドット×鉄拳キャラ大集合」開催特別企画!


“小野 Mr.Dotman 浩” インタビュー


現在大好評配信中のGalaga:TEKKEN 20th Anniversary Editionに登場する
『鉄拳7』新キャラのドットデザインやモーションを担当した“Mr.Dotman”こと
小野浩(おの ひろし)さんにお話を伺いました!


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■『Galaga:TEKKEN 20th Anniversary Edition』(以下『鉄拳ギャラガ』)について

――最初に『鉄拳ギャラガ』の話を聞いた時、どう思いましたか?

キャラクターが攻撃したり、撃ち落としたりと言うのは分かっていたけど、すぐに
回転パターンをどうするの? とか、何パターンで絵を書き換えようとか思って。
話を受けるか受けないかもまだ決まってなかったのにね(笑)
普通にミサイルじゃないよな、キャラに何をさせるんだろうなって。
『ギャラガ』のキャラの代わりに『鉄拳』のキャラを使うのは分かっていたので、
その先まで考えちゃって。想像つかなければ「どんなのだろう?」って思うけど、
大体もう考えちゃったからね(笑)


――すぐにイメージが広がったのですね。『鉄拳ギャラガ』のアプリがリリース
されることを予想していたみたいですね?

以前、鉄拳20周年記念バナパスのデザインの話を受けたときにね『鉄拳ギャラガ』と
一緒に『ディグダグ』や『ファミリーテニス』とコラボしたデザインも相談されたんだけど
『ディグダグ』とのコラボでは「見た目で20周年と分かること」や『ファミリーテニス』では
「スペシャル感とスコアにもこだわりたい」って内容で。何回かやり取りしたんだけど、
楽しかったね。やりがいがあったっていうのかな。


よく見ると平八がちょっとふざけているんだよ。ファイターがいない所にビームだして
いたり、岩につぶされかけてたり、スコップ持っていたり“アソビ”が入っているんだよね。
担当者も最後までこだわってたな~「小野さん いい感じでふざけて」ってね(笑)。


『鉄拳ギャラガ』のバナパスをデザインしたのは2013年の春ぐらいなんだけど
「いずれアプリにするので」って言ってたんだよ、担当者がね。だから「この絵がアプリに
なったらおもしろいだろうな~」って、自分でもすごくワクワクしたのを覚えています。


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左:鉄拳ギャラガVer. 中:鉄拳ディグダグVer. 右:三島ファミリーテニスVer.



■『鉄拳7』のドット・キャラクターたち
――今回『ギャラガ』で登場する『鉄拳7』の新しいキャラクターが登場しましたが、
その中でお気に入りのキャラは?

自分で作ったキャラはみんなかわいいんだけど、自分の子供みたいなものだしね。
『鉄拳』ってやっぱり女の子キャラが魅力的だったりするでしょ? 
そうなるとやっぱりラッキークロエですかね。


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ドット絵の『鉄拳7』新キャラクター。ラッキークロエは一番左

――私も見させていただいた時に、16×16の中でキャラクターの特徴と魅力が表わされ
ていて感動しました。『鉄拳』のキャラクターは元のCGだとすごく複雑ですよね。
それをドットにする際、どんな手法で制作しているのでしょうか?

まず、絶対に動かせない部分ってあるじゃないですか、頭の大きさとかね。
あまり小さくすると体のバランスとか、絵の大きさの配分にも影響あるし。
でも目玉は入れないとだめでしょ? 16×16だとどうしても1ドットを縦に
2個並べて、それが2つあるから、おのずと顔の大きさももうこれ以上小さく
できないっていうのが決まってきて、そうしたら後は色々肉付けをしてね。
そういえば『鉄拳7』にすごいのいるよね。あのすごいキャラ……なんだっけ?


――すごい……というと、ギガースですか もしくは吉光とか?

そうそう、ギガース! すごいよね(笑)
あと吉光も毎回楽しみにしていて、今回どんなのになるのかなぁって。
「うわ、これできるのかよー」って思ったね。


――では、今回作られたキャラの中で一番苦労したキャラクターは吉光でしょうか?

吉光も苦労したけど、一番は一美だね。
和服のところがちょっと難しかったかな。


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左:ギガース 中央:吉光 右:三島一美 


■「ドット絵」が出来るまで
――キャラクターをドット絵にする際、どのような工程で制作していますか?

色々やり方はあるけど、この前やったのはまず元になるイラストを
無理やり縮小してね。そうすると何となくイメージが色分けされて分かってくる。
この辺に頭があるな、ここは手だなとか。そうしたらまずはベタでいいから色を
置いてみる。顔だったら肌色とか、細かい塗り分けはいらないので「顔」、「服」、
「ズボン」とか。それを指定の大きさにしていくと、何となくイメージが掴めて
いくんだよね。後は前に作ったものからもう少しここをいじればできるかなって
いうのもあったりしてね。


――今回の『ギャラガ』では、動きが実際のゲーム中と同じモーションだったりして
面白いですよね。こういったモーションのつけ方もどんな手法で制作しているのでしょうか?

一応動きについては要望があったので、それに従って作りました。
ただ、元が小さいから何パターンも使って動かしても面白くないと言うか、
かわいくない。ようは合わないんだよね。パッと動かないと逆に目立たない。
そうすると「下ろす」と「上げる」の2パターンで極端にパッと変えちゃった
ほうがはっきり視認できてわかりやすいので、そういう感じで作ってましたね。



■ドット絵の魅力について
――最近はアプリなどでもドット絵のゲームが配信されたり、ドット絵は親しみやすい
印象がありますが、小野さんにとってのドット絵の良さ、魅了は何だと思いますか?

サイズの大きい絵だと、逆にドット絵でもつまらないものになっちゃうと
思うんだよね。小さいものがドットで出来てるから、すごく魅力が出てくるの
かなって。大きくて色数がいっぱい使えればどんな絵でも描けちゃうところが
あると思っていて、自分がドットをやり始めたのが8×8や16×16でも色を
1色しか使えなかった頃からなわけだから、大きさが小さいとか、色数が少ない
とかの方が“もえ”るんだよね。
あっ、文章にするとき間違えないでね。メラメラのほうだよ(笑)


――なるほど!「燃える」の方ですね

そう、変な流行語になったら困るからね(笑)

決められた大きさと色数の中でどんな表現ができるかなって。昔は本当に
そうだったんだよね、16×16の色3色で。例えばパックマンとか、他にも色々
あるでしょ? そのフルーツターゲットの「リンゴ」や「チェリー」を作れって。
ようは具体的な「形」を作らないといけなかった。それが段々進化して、
16×16でも色数がいっぱい使えるようになったり、結局ドット絵は引き算だって
思ってるんだよね。ドット絵にするには元絵のどこを引いて、最終的にどこを
残せばいいかって。それでどう作っていくのかっていうのをいつも考えながら
やってるかな。


――16×16のこだわりの部分をお伺いしようと思っていたのですが、まさに
今言われたことそのものでした(笑)

こだわりかぁ
うーん、自分の中では、大きくても32×32ぐらいかなぁって思っていて。
初期の携帯電話の頃って、画面全体が96×96だったんだよ。今だと信じ
られないでしょ? で、そこに待ち受けを描くんだよね。輪郭線とか描い
たら1ドット使っちゃうわけでしょ? 輪郭も1ドット、他も1ドットなわけで。

たかが1ドット、されど1ドットだよね。
結構大変だったけど、96×96で色数とかは256色でもそこそこの絵は描けたん
だよね。今のスマートフォンだとアイコンぐらいな大きさだけど、作っている
当時は「あーでかいよなぁ」って思ってたよね。探したら、下書きとか残って
るかもしれないね。もしあったらお宝だなぁ(笑)


――それは見てみたいですね。

今はさすがにやらないけど、昔、携帯電話向けのドット絵を作り始めた頃は
方眼紙に描いた方が早かったんだよね。96×96の中に絵を描いて、ドットに直して、
それを見ながら打ってた感じかな。紙に描いたものを実際の画面に出してみると、
にじんだりして、違って見える時がある。
そこは当然修正を加えるとか……そういう風にやっていたかな。

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■最近の活動について

――最近の活動について教えてください。

いくつかの仕事を受けています。もちろんドット絵のね。あとは、個人的に
やってる絵画シリーズ。『マッピー』の時に制作した「モナ・リザ」を退社した時に
見てね。今だったらどんなものを作れるかな、と思ったのがきっかけで。1キャラ8色でね。
ただ、やっていくうちに『マッピー』のパレットだと限界があるから、じゃあこれからは
そこを考えないで、でも色数は8色でいこうっていう縛りをつけてね。縛りがないとつま
らないからね、さすがに3色とかはキツいけど。
ただ、メインの仕事のほうが忙しいんで、進んでないんだ(笑)
今、岸田劉生とマグリット、あとは歌麿なんかの絵を作ろうと思ってる最中。
『マッピー』は「お屋敷の中にある盗品」っていう扱いだったので、一応額縁に
入れたけど、あれいらなかったかなって今になって後悔してる(笑)



■最後に

――最後に一言、メッセージをお願いします。

『ギャラガ』ってもう30年以上経ってもまだ遊ばれてるし、『鉄拳』も20周年でしょ。
昔からあるゲーム同士のコラボっていうのは結構面白いところついてるんじゃない
のかなって思っていて、平八が自分の頭を飛ばすとか意外な面白さもあるしね(笑)
もう、ほんと“レッツ・プレイ!”ですね!


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